プロモ・アルテ ギャラリー
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安引美智 七宝展
  被膜窯変・Deep Blueの世界

開催期間:2007.04/05-04/10(11:00〜19:00/最終日は17:00まで)入場無料


ごあいさつ

ー被膜窯変についてー

 本日は安引美智七宝展“被膜窯変・Deep Blueの世界”にお運びいただき、厚く御礼申し上げます。

今回の個展のタイトルにあります「被膜窯変」とは、七宝の技法のひとつです。以下、簡単にご説明いたします。

七宝の釉薬は大きく四種類に分類されます。透明、半透明、不透明、窯変です。なかでも窯変は特殊で、一部の不透明釉薬を高温で焼成することで透明に変化させたものを指します。釉薬の主成分は硅酸鉛カリ系のガラス質なので、絵具のように混ぜて色をつくることはできません。彩色は釉薬を重ねて焼き付け、色の層をつくることで実現します。 通常の七宝は、銅板の裏に釉薬を盛りつけて焼成し、銅板の表にできた被膜を希硫酸で洗い、表にあらためて釉薬をのせて焼成します。このとき、被膜を残したまま、その上に釉薬をのせて焼成するのが、被膜七宝です。

わたしの師、長林保子先生が、部分的に被膜をつかった作品を発表されたのは、20年前のことになります。つづいて初めて全面被膜をつかった、朱赤色の漆のような力強い作品を発表されました。

わたしは被膜窯変の魅力に引き込まれ、さまざまな可能性を探りながら、「青」をモチーフにした作品づくりをしてまいりました。たとえは、作品の「春の光」では、窯変と被膜の効果を利用して、白い釉薬だけで光の揺らぎを捉えようとしたものです。また、小品「コンポジションI,II,III,IV」は、いずれも同じ釉薬2色を用い、釉薬の量、焼成の温度と時間を加減することで、味わいの異なる表現を試みました。 高温の焼成の過程では、ほんのわずかのタイミングのずれで釉薬が流動しますし、除冷して色が戻るさいの変化は、微妙で予測など不可能です。もちろん失敗も数多いけれど、作者の思いもよらない造形のニュアンスや色彩の妙には驚嘆させられます。

今回ここに、これまで二十数年にわたって制作してきた愛着の深い作品たちを、被膜七宝窯変を中心に展示することができました。これはひとえに、わたしに力を貸し、また蔭で支えてくださった皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

安引美智



会場風景

会場風景

「被膜窯変
/原始の記憶」
60.5x100cm,2006

「被膜窯変/アラベスク」
1990

「被膜窯変/ムーンライト」

「被膜窯変/宇宙の樹」
1987

「被膜窯変/イリュミナシオン」
2001

「被膜窯変/森の響」
2004

「被膜窯変/青い珊瑚礁」
1998

「被膜窯変/星雲」
1999

「被膜窯変/ひまわり」
1996

「被膜窯変/春の光」
2002

「被膜窯変/ノルウェーの森」
1997

「被膜窯変/水底の花」
2000

「被膜窯変/ケツアルの蝶」
1994

小作品

■作家データ ■DM Flyer

■安引美智

1937年 山口県柳井市に生まれる。
1983年 「日本七宝指導者協会※」正会員となる。
1987年 「第11回日本七宝指導者協会展」に出品。
以後、2006年の第30回展まで毎年出品。
奨励賞3回、優秀賞、理事長賞、協会賞、特別賞を受賞。
1988年 母富田フサと「創作和紙人形・七宝親子展」(柳井市)。
1992年 「日本七宝指導者協会」理事就任。
1995年 「七宝美術館」(山梨県甲府市昇仙峡)にて、「日本七宝指導者協会選抜展」。
以後、2002年まで7回出品。
七宝美術館ミュージアムショップにアクセサリーを出品(美術館閉館の前年まで)。
1997年 「日本七宝指導者協会」常任理事就任。
2001年 「第25回日本七宝指導者協会展」無審査正会員となる。
2006年 「日本七宝指導者協会第30回記念展」開催。年度末、常任理事退任。理事就任。
※ 1975年、七宝大学の構想のもと、「日本七宝指導者協会」設立。全国組織。年一回、銀座洋協ホールアートギャラリーにて「日本七宝指導者協会展」を開催。



 

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